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「地球交響曲 -ガイアシンフォニー 第三番」上映会 3月

地球(ガイア)の声が

きこえますか。


映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』とは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論、「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に勇気づけられ、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズです。

美しい映像と音楽、珠玉のことばの数々によって織り成されるドキュメンタリー映画『地球交響曲』は、環境問題や人間の精神性に深い関心を寄せる人たちのバイブル的存在となっており、1992年公開の「地球交響曲第一番」から2021年公開の最新作「第九番」まで、草の根の自主上映を中心とした上映活動だけで、これまでに延べ、250万人に上る観客を動員、その数は今なおとどまることなく、かつてないロングランヒット作となっています。

3月の小さなガイア上映会 in 西宮・あんのん舘では、『地球交響曲 -ガイアシンフォニー 第三番』を上映します。
 

上映作品:
 『地球交響曲 第三番 -GAIA SYMPHONY No.3-』

上映日時:  ① 3/5(水) 10:30〜13:15  ② 3/5(水) 13:45〜16:30  ③ 3/9(日) 10:30〜13:15
 ④ 3/9(日) 14:45~17:30
 ⑤ 3/19(水)10:30~13:15
 ⑥ 3/19(水) 13:45~16:30
 ⑦ 3/23(日) 10:30〜13:15
 ⑧ 3/23(日) 14:45~17:30

チケット代金(当日現金にてお支払いください):  A) 映画+シェア会 1,500円  B) 映画のみ 1,300円

会場:
studio awai(あんのん舘2F・西宮市田中町4-9)

お申し込み方法:
 こちらからお申込みください
 



「“母なる星地球(ガイア)”は、それ自体が一つの大きな生命体であり、我々人類は、その大きな生命体の一部分として、他の全ての生命体と共に、今、ここに生かされている」


これは地球交響曲「第一番」、「第二番」そして今回完成した「第三番」を貫いて流れる基本コンセプトです。この考えは別に目新しいものではなく、ほんの数百年前までは、世界中の全ての民族、全ての人々が誰でも知っていた事であり、又科学的に検証しても正しいと言える厳粛なる事実です。にもかかわらず、20世紀末の今を生きる私達は、この事実を、実生活の中でほとんど実感として感じられなくなって来ています。ここに我々の時代の不幸、そして危険が潜んでいます。


“母なる星地球(ガイア)”の大きな生命の中に生かされている、という事実が実感できなくなって来た理由は大きく分けて二つあると思います。その一つは、もちろん最近の技術文明、物質文明のめざましい進歩です。この進歩のおかげで、私達は、生きることのほとんど全てを自分たちの力でコントロールできる、と思い始めています。さらに、35億年という歳月をかけて営まれて来た“母なる星地球(ガイア)”の生命さえ、コントロールできるかの如き錯覚を抱き始めているのです。これは、とても危険な兆候です。


そして、もう一つの大きな理由は、私達に“死”が見えなくなって来た、という事でしょう。私達が生きているという事は、その一瞬一瞬が無数の“死”に依って償われています。食べる事一つ取ってもそうでしょう。私達は食べ物になってくれる無数の生命の“死”に依って生かされている。しかし、その“死”は現代の日常生活の中ではほとんど見えない。さらに、私達が今こうして生きている、という事は、百年前、千年前、一万年前に、現実に二人の人間がいて、その人たちが喜びや悲しみ、苦しみを抱きながら必死で生きてひとりの子供を産み育ててくれたからこそ、今、私がこうして生きている。今の私達の“生”は、無限に連続している“生”=“死”の環の中で、今たまたま、ひととき生かされているのです。しかし、この厳粛なる事実さえ、今の私達の日常生活の中ではほとんど実感できなくなっています。


“死”は敗北ではない。

“死”は終わりではない。

“死”こそ、行き続ける者の“生”を激励し母なる星地球(ガイア)の大いなる生命に生かされていることへの感謝と喜びを呼び覚ましてくれる一瞬なのです。


我々の祖先は、様々な「神話」に託してこの厳粛なる事実を、日常生活の中で常にリアルに思い出し続けていました。その「神話」を失ってしまった今、私達は、21世紀の日常生活に通じる、新たなる神話の構築が必要なのではないでしょうか。


私達の生命が、“母なる星地球(ガイア)”の大いなる生命の中に生かされている、という事実は、技術文明、物質文明がこれほど迄に進歩した今でも、何一つ変わることがないからです。


龍村仁

 

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