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「ガイアシンフォニー」上映会、始まります! 7月

更新日:2023年9月14日


「地球はそれ自体がひとつの生命体である」というガイア理論は、 イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士が1960年代に唱えたもの。 『地球交響曲 -GAIA SYMPHONY』はこの考えに鼓舞され 龍村仁監督により制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画。

ガイア理論が唱えられるよりもずっと前から この哲学と共通する神秘的、科学的、宗教的な先達はいました。 本作はその裏付けともなるような 世界各地で活躍する冒険家、芸術家、音楽家、 アスリート、天文学者、治療家などなど... 多彩な才能や視点を持つ人々のメッセージが まるで美しい楽章のように重なり合っています。 それらが全体として一つのシンフォニーのように 壮大なハーモニーを奏で、 私たち見るものに地球との深い結びつきを 思い出すきっかけを与えてくれるかのよう。

同作は、新聞やテレビなどの宣伝はなく、 草の根の自主上映を中心とした活動ながら、 1992年の第一作放映開始から25年間で 観客総動員数250万人、上映回数は7000回を超える 超ロングランのムービーとなっています。


7月は、その皮切りとなった第一作目を あんのん舘で上映いたします。
今後も、続く同作を 毎月第2・4日曜、ならびに第3水曜に定期上映します。 (開催曜日は変更の可能性もあります。)


なお、龍村仁監督は今年の初めに他界されました。 本作を創造し、残してくださった感謝とともに 多くの方々と語り継げたらと思っております。
 

上映作品:
 『地球交響曲 -GAIA SYMPHONY- No.1』(127min)

上映日時:  ①7/9(日) 15:00〜17:15  ②7/23(日) 15:00〜17:15  ③7/19(水) 13:00〜15:15

チケット代(当日お支払いください):  a) 映画+上映後のお茶付きシェア会 1,500円  b) 映画のみ 1,300円


お申し込み方法:
 下記のフォームへご記入ください。  https://www.unknownkan.com/events/gaia-symphony-no1
 


もし、母なる星地球(ガイア)が本当に生きている一つの生命体である、とするなら、

我々人類は、その”心”、すなわち”想像力”を担っている存在なのかもしれません。

我々人類は、その”想像力”に依って科学技術を生み出し、地球の環境を大きく変えて来ました。

現代の地球の環境問題は、良い意味でも、悪い意味でも、人類の”想像力”の産物だ、といえるのです。

だとすれば、危機が叫ばれるこの地球(ガイア)の未来も又、

人類の”想像力”すなわち”心”の在り方に依って決まってくるのではないでしょうか。


この映画は、21世紀の到来を前に、地球(ガイア)の未来にとって、

極めて示唆的なメッセージをもつ世界の6人の人々のオムニバス映画です。

登場人物はいずれも、現代の常識を越えた事を成し遂げた人、あるいは体験した人達です。


今生きている我々ひとりひとりが、”心”にどんな未来を描くかに依って、

現実の地球(ガイア)の未来が決まってくる。

映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」が、

全ての人々の”心”のための元気薬になれば、と願っています。


龍村仁



出演者


ラインホルト・メスナー(登山家・イタリア)


頂上への最後のアタックを開始するときの到来を、メスナーはいつもその「少女」との対話の中で統る。 濃い霧の中で方角を見失ったときも、クレパスからの脱出ルートを探すときも、その「少女」はいつもメナーの側に現われる。 酸素ボンベも無線機も持たず、たった一人で登るメスナーにとって、その幻の少女だけが、唯一の、真のパートナーだ。 ラインホルト・メスナーは世界で唯一人、単独で世界の8,000メートル級の山全てを登り尽くしたアルピニストの王者。 そのメスナーが、臨死体験や人間の生命力の限界について語る。



野澤重雄(植物学者・日本)


「トマトは心を持っている。私は、そのトマトの心にたずね、トマトに教わりながら、成長の手助けをしただけなんです。」 たった一粒のごく普通のトマトの種から、バイオテクノロジーも特殊肥料も一切使わず、一万三千個も実のなるトマトの巨木を作ってしまった野澤重雄さんはそう語る。 この映画では、トマトの種植えから一万三千個も実のならす巨木に成長するまでの過程を克明に記録しながら、野澤重雄さんのトマト生命哲学を聞く。



ダフニー・シェルドリック(動物保護活動家・ケニア)


体高3メートルを越える巨大な野生のアフリカ象と一人の人間の女性との間に「言葉」を超えた深い愛情と信頼の関係が今も続いている。 ダフニーはアフリカのケニアで、象牙密猟者のために親を殺された象の赤ちゃんを育て、野生に還す活動を過去30年以上続けている。 エレナは、30年前、ダフニーに初めて育てられ、野生に還って行ったメスの象。 ダフニーが3歳まで育てた孤児達を預かり、野生で生きる知恵を教えながら一人前に成長するまで養母の役割を果たす。 このダフニーとエレナの連携プレーによって、今まで10数頭の孤児達が無事に野生に還って行った。 象は人間にも価する高度な知性を持っている。しかし、その知性は人間のように自然を支配しようとする知性ではなく、自然と調和し、自然を受容しようとする知性である。ダフニーとエレナの感動的な再会のシーンを中心に象の社会から人間社会へのメッセージをダフニーが伝える。



エンヤ(シンガーソングライター・アイルランド)

鶴岡真弓(ケルト美術研究家・日本)


神話と妖精とケルト遺跡の島、アイルランド。そのアイルランドから聞こえてくるエンヤの歌声は、我々の魂の奥底に眠っていた遠い記憶を呼び覚ましてくれる。古代ケルト民族の血を色濃くひくエンヤ。その神秘的な歌声には、自然の全ての現象に神が宿ると信じた古代ケルト民族の宇宙観が宿っている。 エンヤの歌声は、我々を異界の海へと誘う幻の小舟。 水先案内人はケルト美術研究家の鶴岡真弓。エンヤの生まれ故郷アイルランド北端の小さな村グイドーを出発点に、アイルランドの自然とケルト遺跡を訪れる幻想の旅。



ラッセル・シュワイカート(元宇宙飛行士・アメリカ)


アポロ9号の乗組員だったシュワイカートは、月着陸船のテストを兼ねて宇宙遊泳中に、ある不思議な体験をした。その体験は彼の人生観を大きく変えてしまった。「それは、頭で考えたのではなく、感じた、というのでもなく、私のからだの全ての細胞の中に、それこそ一気に奔流のように流れ込んできたのです」 宇宙遊泳中の彼を撮影するカメラが突然故障し、修理する間、全くすることがなくなり、宇宙の完全な静寂の中に一人取り残された時のことだった。 「ここにいるのは私であって私でなく、眼下に拡がる地球の全ての生命、そして地球そのものをも含めた我々なんだ」 人類はナゼ宇宙に向かおうとするのか? 人類の宇宙進出と地球の未来をどのように両立させることができるのか? アメリカの超エリートだった宇宙飛行士が科学技術の最先端で理解した生命観を語る。



ガイアシンフォニーを共に奏でる仲間たち。


● 伊藤俊治(美術評論家)

 地球が誕生してからの何十億年もの間は、生命体を何百万ものフラグメントに分化させていったが、今、それらが結局はひとつの大きな生命体を構成する各部分であるという事実が明らかになってきている。『地球交響曲』 はこうした流れを様々な光によって照らしだしながら、自らも増殖し、生命体化しようとする不思議なポリフォニーのように思える。


● 今井美樹(歌手)

 今年の春、精神的にどーっと落ち込んでいた時、私のマネージャーの女性が「『地球交響曲』という映画をぜひ見ろ!!」と勧めてくれました。彼女は最初の試写会でこの映画を見た時、涙が止らなくてそして心が洗われた気がしたそうです。

 それから随分たって、私もようやく、この映画に出逢えました。美しい映像と音楽、そして、なによりも真実のもつパワー、そして、それら全てを愛して作品を撮り続ける龍村さんの情熱が、静かに、だけれど、深く、強く、体の中にしみ込んでくる様でした。

 静かに考えさせてくれる作品です。この時期に、この映画に出逢えて本当に良かったと思っています。自分自身の気持ちが素直に正直になれた時、その度に、また新しい発見があるのではないでしょうか。


● 植島啓司(関西大学教授)

 この地上には、さまざまな事柄に挑戦している人々が、それは無数にいることだろう。この映画はそうした人々に大きな勇気を与えてくれるに違いない。われわれは必ずどこかで結びついているのだ、美しいガイアの胸こ抱かれて...


● 榎木孝明(俳優)

 地球は一個の生命体であるという意識が随分前から有りました。水も木も空も土も、そして自分もその一部であると。

 国境も隣との境も人間のエゴが引いた線でしかなく、民族、人種、国家、宗教、その壁が取り払われ意識が一つになった時のことを私は知っています。人間は無限の可能性を秘めた存在であることを知っています。

 そして、それを教えてくれるのが、この「ガイアシンフォニー」です。


● 鎌田東二(宗教学者)

 「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない!自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する」と予見したのは、1926年の宮沢賢治であった。その彼が『地球交響曲』を観たら、自分の予見がけっして間違っていなかったことを喜びと痛みをもって思い知るであろう。


● 木内みどり(俳優)

 象が射たれたその瞬間、私も射たれたのでしょうか。

 この映画を観て以来、身辺の不思議に気づきます。そして、どこの国のどの人もどの動物もどの植物も、命あるもの全ての輝きが感じられるのです。


● 下村満子(ジャーナリスト)

 この作品のとりこになってしまった一人です。いったい何回見たのでしょうか。回を重ねるごとに、感動は深まります。混沌として先の見えない時代に、すがすがしい希望の光を見いだす思いがします。人間、生命、地球、宇宙、神、愛、こころ、永遠----------そんな根源のテーマに取り組んで、すばらしい人々にであった龍村仁さんが、うらやましいですね。


● 宮内勝典(作家)

 龍村仁の作品には、つねに二つの力が共存している。知性と、野生だ。あるいは宇宙的な眼と、自然。この両極の力がシンフォニーとなり、龍村仁の映像に比類のない美しさと躍動感を生みだしている。「地球交響曲」はその見事な達成であり、わたしたちの次なる世界観を映像で示したものだ。


● 湯川れい子(音楽評論家)

 本来、創造することの喜びとは、宇宙とリンクした、こんなにもダイナミックなものであり、生きる喜びそのものだったのに、私は随分と長い間、そのことを忘れていたみたいです。龍村さん、思いださせて下さって、ありがとう!!


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