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「地球交響曲(ガイアシンフォニー) 第四番」上映会 10月

21世紀に生まれ育つ子供たちのために


映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』とは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論、「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に勇気づけられ、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズです。

美しい映像と音楽、珠玉のことばの数々によって織り成されるドキュメンタリー映画『地球交響曲』は、環境問題や人間の精神性に深い関心を寄せる人たちのバイブル的存在となっており、1992年公開の「地球交響曲第一番」から2021年公開の最新作「第九番」まで、草の根の自主上映を中心とした上映活動だけで、これまでに延べ、250万人に上る観客を動員、その数は今なおとどまることなく、かつてないロングランヒット作となっています。

小さな上映会 in 西宮では、10月に『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第四番』を上映します。
 

上映作品:
 『地球交響曲 第四番 -GAIA SYMPHONY No.4-』

上映日時:  ① 10/4(水) 13:00〜15:15  ② 10/8(日) 15:00〜17:15  ③ 10/18(水) 13:00〜15:15
 ④ 10/22(日) 15:00~17:15

チケット代金(当日お支払いください):  a) 映画+上映後のお茶付きシェア会 1,500円  b) 映画のみ 1,300円

会場:
studio awai(あんのん舘2F・西宮市田中町4-9)



お申し込み方法:
 下記のフォームへご記入ください。  https://www.unknownkan.com/events/gaia-symphony-no4
 


21世紀は、人類のあらゆる営みの基盤にやわらかな“霊性”(スピリチュアリティ)が求められる時代になって来ると思います。 教育、文化、芸術の分野ではもちろんのこと、従来は“霊性”とは縁遠いと思われていた政治、経済、科学などの分野でも、それが最重要な課題になってくると思うのです。 なぜなら、“霊性”を持たない人類の営みが、我々人類だけでなく、この地球の全生命の未来を危うくしていることに、もう誰もが気づき始めているからです。


“霊性”とは、私たちひとりひとりが、日々の何気ない営みの中で、 「自分は、母なる星地球(ガイア)の大きな生命の一部分として、今ここに生かされている。」ということを、リアルに実感できる、その力のことをいうのです。


自分の内なる“霊性”に目覚めることによって、人は謙虚になります。 日々の出来事に対して、感謝の気持ちを持って対処できるようになります。 自分以外の生命のことを、本気で考え、行動し、祈る、ことができるようになります。 遠い未来を想い、遙かな過去を感じる力だって増してくるでしょう。 見えないものを見る力、聴こえない音を聴く力だって甦ってくるかもしれません。


そしてそのことが、結局、自分自身を最も幸せにするのだ、ということに気づき始めるのです。内なる”霊性”に目覚めるのに、必ずしも旧来の宗教が必要だとは思いません。

21世紀に生まれ、育つ子どもたちにとって、“霊性”に目覚める道は無限にあります。 科学、芸術、スポーツ、教育、経済、政治・・・・、 100人の人がいれば、100通りの道がある、というのがこれからの時代でしょう。


ただ、確認しておかなければならない大切なことが、いくつがあると思います。


まず第一は、「全ての人の中に“霊性”の芽が必ずある」ということへの揺るぎない信頼です。この信頼があってこそ、“霊性”に目覚める無限の道が開けるのです。


そしてもう一つは、「この“霊性”の芽は、育まなければ開花しない」ということです。 “霊性”と“自我”は同じ力の裏と表です。人間に与えられた最大の特性です。 放っておけば「自分さえ幸せであればよい」という方向に向かう力です。 だからこそ、“育む”ことが必要なのです。


ただ、その為に簡単なマニュアルはないでしょう。 なぜなら、“霊性”は究極的には、ひとりひとりが、自分自身の力で、自分自身のやり方で開花させてゆくものだからです。


だとすれば、21世紀に生まれ育つ子どもたちのために、今の私たちに何ができるでしょうか。私は「地球交響曲」という映画を通して、世界の何人かの人々の生き方、考え方を提示し続けたいと思っています。


彼らの生き様が、子どもたちの“霊性”を育むのに役立つか否かはわかりません。 ただ、「子どもたちの中に必ず存在する、内なる”霊性”を激励する」という強い想いを持って、この映画を作り続けます。 必ずしも、直接子どもたちに語りかける、という手法はとりません。


なぜなら、子どもたちの“霊性”を育むのは、映画そのものではなく、子どもたちの日常に直接触れている大人たちの中の“霊性”であるからです。


このようなビジョンをもって、21世紀最初の「地球交響曲第4番」に 次の4人を提案します。


龍村仁

 

ジェームズ・ラブロック

 生物物理学者 1919年イギリス生まれ

ご存じ「ガイア理論」の創始者です。

映画「地球交響曲」のシリーズは、彼の理論に勇気を与えられて、1989年にスタートしました。 以来、10年間の夢が実り、21世紀最初のガイア・シンフォニー第4番に、ついにご本人の登場となります。

ラブロックの「ガイア理論」は、地球科学、生命科学の分野に様々な刺激を与えて来たばかりでなく、20世紀末の環境保護運動の理論的支柱となり、さらに人々の霊性の目覚めにも大きく貢献してきました。

イギリスの田舎の水車小屋を改造した研究室で、生涯、フリーランスの科学者として、研究活動を続けてきた彼の生き方そのものが、ガイアと人間の関係のあるべく姿を示す一つのモデルです。

イギリス・コーンウォール地方の深い森の中で、美しい田園風景の中で、大西洋の荒波がうち寄せる海岸で、8000年前のストーンサークルで、

「ナゼ、地球(ガイア)は、一つの大きな生命体なのか」

「地球(ガイア)と人間の関係は、如何にあるべきか」

「地球(ガイア)に心はあるのか」等の話をやさしく語ってもらいます。


地球はそれ自体が大きな生命体である。

全ての生命、空気、水、土などが有機的につながって生きている。

これをGAIA(ガイア)と呼ぶ。

ジェームズ・ラブロック



名嘉 睦念

 版画家 1953年 沖縄・伊是名島生まれ

名嘉睦稔は、風の伝言(イアイ)が聴ける。鳥と話ができる。キジムナ(樹の精霊)は兄弟だし、海に素潜りで30メートルはゆけるし、イルカやジュゴンが親しげに寄ってくる。

三線(さんしん)は、ほとんど彼の肉声であり、沖縄空手の達人で、神話を語らせれば、右に出るものはいない。

少年時代に沖縄の孤島で育った彼は、現代人が成長のプロセスで閉じてゆく母なる星・地球と会話する回路を次々と開きながら成長し、フト気が付くと、版画家になっていた。

もし、風が地球(ガイア)の心の運び手であるとするなら、我々は、名嘉睦稔の身体を通って吹き抜けてきた風=作品の中に遠い祖先の伝言や、小さな花の言葉や虫や鳥たちの呼び声、太陽や月からのメッセージさえ聴くことができる。

96年のCO2京都会議のポスターや記念切手は彼の作品。

2000年沖縄サミットの記念切手も彼の作品。

21世紀に生まれ育つ子どもたちへの風からの伝言を伝えてもらう。



ジェーン・グドール

 野生チンパンジー研究家 1934年イギリス生まれ

 子どもたちのための環境教育活動家

ジェーン・グドールは、今年、自伝「Reason for Hope」(なぜ今、希望が必要か)=「邦題/森の旅人」を出版した。 その原書の見開き1頁めに、美しいジェーンのモノクロのポートレートがある。キャプションに、故・星野道夫撮影、とある。ガイアシンフォニー第3番の出演者であり、撮影開始直前に亡くなったアラスカ在住の星野道夫が、生まれて始めて訪れたアフリカが、タンザニアのジェーン・グドールのチンパンジー保護区だった。亡くなる半年前だった。

星野道夫とジェーン・グドールはスピリットで結ばれている。

40年前、26歳の時、有名な人類学者ルイス・リーキの薦めで、母ヴァンヌと共に、たった二人でタンザニアのジャングルに入り、チンパンジーの観察、研究を始めた。女性としての生命に対するやわらかく、広い視野からの研究は、霊長類学会に大きな変化をもたらした。

今は、野生生物の保護、熱帯雨林の保護、子どもたちの教育プロジェクトに全身で打ち込んでいる。動物の心、愛、信仰、魂、霊性、進化、科学、等々のテーマを語る。

2000年4月、同志であり最大の理解者であった母ヴァンヌが93歳でこの世を去った。



ジェリー・ロペス

 レジェンドサーファー 1948年ハワイ生まれ

毎年12月、ハワイ・オアフ島のノース・ショアでは、高さ20フィートを越える津波のような巨大な波が立つ日がある。

日頃は先を争って海に出る多勢のサーファーたちも、こんな日ばかりはただ、砂浜に座ってこの計り知れない地球(ガイア)の力に圧倒されて波をみつめている。

そんな時、どこからともなく現れたひとりの小柄な男が、静かに、まるで何事もないかのように海に入っていたかと思うと、20フィートを越える巨大な波の壁に、美しい一本の白線を描きながら、滑り降りてきて、また、何事もなかったように、静かに去ってゆく。

それが、ジェリー・ロペスだ。


この巨大な地球(ガイア)の力は、かよわい人間にとって、99.99%まで死をもたらすような恐ろしい力だ。しかし、残された0.01%に人の生命と調和する道がある。

ジェリーは、その道を、自分の身体の内側で選び取ることが出来る。ナゼなのか。 まるで、現代の白隠禅師のようなジェリーの生き方と思想。

今はオレゴン州の森の中に住み、同じ地球のもたらした雪の中で、スノーボードに乗って、大自然の営みに全てを委ねることに依って生まれる“空”の時を楽しんでいる。

 


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